皆さんは歯周病によって早産すると言う話を聞いた事があるでしょうか??
今回はそんな歯周病について調べてみました!
歯周病とは
そもそも歯周病とはどんな病気か正しく理解していますか??
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、
歯と歯肉の境目(歯肉溝)に歯ブラシが届かなかったりしてちゃんとキレイに磨けていなかったりすると、
そこに多くの細菌が停滞し(いわゆる歯垢の蓄積ですね!)歯肉の辺縁が炎症を帯びて赤くなったり、腫れたりしますが、この時点では痛みは殆どありません。
ですが、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなってきます。
そうすると、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまうと言う結果になるそうなんです!
これが歯周病なのですが、ではどうしてこの歯周病と早産が関係してくるのでしょうか??
歯周病と早産のメカニズム
それではココで先に早産の定義を見ていきましょう!
早産とは正期産より前の出産のことであり、正期産とは妊娠37週0日から妊娠41週6日までの出産のことをいいます。
日本では妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。 妊娠22週未満の出産は流産といい、早産とは区別されます。
そして早産と歯周病のメカニズムとは、何なのでしょうか?
実は、妊婦が歯周病になると歯周組織の破壊が通常よりも速いスピードで進行すると言う事が解っているらしいのです!
すると、歯周病菌がもたらすサイトカインなどの炎症関連物質が過剰に生成され、血管の中に入り込み、血液とともに運ばれる。
この炎症関連物質は子宮を収縮させるホルモンに酷似していることから、早産等を引き起こす原因になると言うのですが…とても驚きました!
しかも、歯を支えている歯槽骨まで破壊される歯周炎を患っていると、早産のリスクは約7倍にもなるとされているらしいので注意しましょう!
妊娠中は歯周病が悪化しやすい!?
先程のだけでもビックリなのに、妊婦さんは歯周病が悪化しやすい環境にあると言うのです!
実は、妊娠中は「女性ホルモン」と称されるエストロゲンやプロゲステロンなどが高まる傾向にあるそうなんですが、このエストロゲンは歯周病菌の栄養となって増殖すると言うんです!!
また、ホルモンバランスが崩れると唾液の分泌量が減ってしまい、妊娠中はドライマウスになりやすいのも関係しているらしく、
唾液には食べカスを洗い流したり、唾液中に含まれる抗菌物質で歯周病菌など細菌の増殖を予防する働きがあるのだそうですが、
口が乾燥してしまって唾液が十分に分泌されないドライマウスの状態では歯周病菌の増殖をうながしてしまうことにもなりかねないと言うのだからとっても怖いですよね!
まとめ
今回は歯周病によって早産をするのは本当なのか嘘なのかを調べてみましたが、本当でしたね!
- 歯周病とは細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患
- 炎症関連物質は子宮を収縮させるホルモンに酷似している為
- 妊娠中は歯周病が悪化しやすい為注意が必要
皆さんもこの事実を知って妊婦さんに教えてあげて下さいね♪